Winny裁判に村井教授登場

Winny開発者の裁判に村井教授が証人として出廷、検察側の主張に異議

個人的な話をすると、winnyは僕にとって「必要ないが興味がある」という観点と「面倒くさがり」という生来の性質が絡み合った結果、「使ったことは無いが”winnyの技術”が手元で積読状態になっている」という、結局どちらの意味においても世間の話題以上のことは詳しく知らないアプリケーションである。
なのであまり突っ込んだ話をしだすとボロが出るのでやめておくが、いち技術屋の端くれとして、ウイルスでもないソフトを作成したことが犯罪行為とされ、開発者が犯罪者のように扱われることは納得行かないどころか、馬鹿げていて恐ろしい話だと思う。
 利便性を追求した技術と、セキュリティや既存の枠組み(著作権とか)とはトレードオフだから我慢しなさい諦めなさい等と極端な暴論を吐きたいわけではない。が、著作権侵害などの犯罪にも使われるから開発して公表したこと自体が悪い、ではあまりにも一側面的な断罪というものだ。

そんな中で、村井先生のような方が法廷において変に日和らずに、研究者として、技術者として冷静に意見を述べてくれたことには拍手を送りたいと思う。証言の内容は至極真っ当なことばかりだ。

にしても

また、検察側が提出した証拠のうち、京都府警がWinnyを使ったファイル交換の実験を行なった際の説明図についても、村井氏に対して質問が行なわれた。図版には、ルータの内側のネットワークではプライベートアドレスを利用するように書かれているが、実験を行なったというPCにはグローバルアドレスが割り当てられているように書かれており、これではインターネットには接続できず、書かれているIPアドレスやセグメントが間違っていると指摘した。

おいおい。大丈夫か京都府警ハイテク犯罪対策室。随分間抜けだなぁ。
 そりゃ自分らもwinnyで機密情報流出させちゃうわけだな。