地域SNSってどうなの

「mixiじゃダメなの?」にどう答える――地域SNSの意味
地域SNSなんてのも結局のところご近所づきあいの延長に他ならないわけで、明日の朝になればゴミ捨て場やバス停で顔を合わすかもしれない人たちが見ているかもしれない場でどう振舞うかってのは結構難しい課題だ。
実際はもっと広い地域をカバーするにしても、その中で「○○町内会」だの「××小学校PTA」だの「abcマンション住人」だのといったコミュニティらしきものが出来てしまえば、その輪に入ろうと入るまいと窮屈だ。下手なことを書けば現実でフレームになりかねないし、かといってそれを危惧するあまり、気を遣いながら当たり障りのないことだけを書いていれば、それは社交辞令と作り笑いでやり過ごす普段の生活と変りはない。距離を置いていたって、存在を知ってしまえば何が話されているのか気になる。
 気まずい発言をしてしまって、少数でも本人を特定できる人がそこにいればオンラインでもオフラインでも、もう逃げ道がない。

だったら、mixiの広い世界の中で、緩々と、本当にそこに住んでいるかは分からないけど地域に興味のあるユーザだけで集まって、美味いラーメン屋とか治安について情報交換しているほうが居心地がいいし、精神衛生的に健全だろう。

そういう中でどうやってセーフティネット*1として「正しく」機能させるかというのは、おそらく思っている以上にずっと大変で、課題は多いと思う。
 地域SNSとしての本来の役割を機能させつつ、興味をひいて一定以上の利用者を常時集めるだけの仕組みってどういうものだろう。役所とかNPOじゃなくて、ビジネスモデルとして真剣に考えるプロバイダがあれば、面白いかもね(記事でもそういうことを考えているのは、民間企業の人だね)。

大学のセンセイあたりがこんな発言してるうちはねぇ。

国際大学GLOCOMの丸田一教授は「例えば、八代市のディープな情報は、mixiのサーバよりも八代市にあるのがふさわしい」とし、地域SNSが地域情報の集積地となりうると話す。

地震なんかあったときのことを考えると、情報交換サーバとして正しく機能させるにはむしろ地域的には隔離されてる方がいいと思うけどね。
 地理的な制約を受けないのもネットの利点のひとつですよと。

*1:ってそもそも何よ、てのもあるけどさ。言いたそうなことは分かるけどね