寂寥感
ソニーといえば、かつてはその独創的な製品や斬新なデザインの数々で日本を代表する企業だった。その自由な発想と、それの実現が許される社風に憧れを抱いた人は多い筈だ。
1年で壊れるソニータイマー、などと揶揄されたりもしたが、他を圧倒する魅力的な製品群は事実日本にとって誇れる企業であった。
ここ数年、その凋落ぶりが叫ばれている。実際、聞こえてくる話題も製品の評価も、かつての面影を感じることは出来ず、ポータブルオーディオではAppleにお株を奪われ、ソニー本体ではないとはいえ、rootkit騒動はあまりにも惨めだった。ストリンガー氏のCEO就任の成果がいつ出るのか、それとも既に出ていてこの程度なのかは分からないが。
でも、正直僕は、あれを作れる社風である限りはまだ、未来があると思っていた。
だから、今日のニュースには一抹の寂しさを感じずにはいられない。さようなら、QRIO。