敬称をつけたくない相手もいる

先日「タモリのジャポニカロゴス」を観ていたら、上司への年賀状の書き方として「殿」は人名にはつけないので「タモリ殿」ではなく「タモリ部長殿」とするのが正しい、というようなことを言っていた。*1
 僕は昔から個人名の後の役職に殿をつけるのは二重敬称になるので誤りである、と憶えていたので違和感があった。*2
 調べてみても一般的にマナー集ではやはり、「(個人名)+部長殿」は正しくない、としてあるところが多いようである。

実際問題としてこの手のことが気になるのは、仕事でメールなんかを書くときである。
 上記のように二重敬称は間違いだと知ってはいても、どうにも周囲で垂れ流されているメールの悉くで平然と使われているのを見ると悩ましいものがある。
 その会社独特の風土というやつは幹部のオヤジ殿の脳内に絶対正義として根を張っていたりするので、たとえ「〜部長」だけで日本語的には敬称を使っているつもりでも、受け取ったほうの間違った知識による脳内フィルタは「失礼な奴リスト」にこちらの名前を載せやがったりする。
 ならば釈然としなくても「安全側」で処理をすればいいということになるが、中には常識を良く知っている人もいて、逆にそういう人の脳内では「常識のない奴リスト」に、先の幹部などと一緒に書き込まれてしまうことになる。
 結局のところマナー集などにあるとおり、「部長 〜様」とするのが一番無難であるように思う。

それはそれで、「君のメールは硬すぎるよ。〜部長殿、でいいんだよ」とか言うアレなご意見を頂いたりするのだけど、ね。

*1:ちゃんと見ていたわけじゃなく垂れ流してただけなので、もしかしたら勘違いかもしれない。
 その場合は番組スタッフさんごめんなさい。まぁ本題はそこじゃないので勘弁してください

*2:それ以前に年賀状のような私信で役職名はないだろうと思う。
 あ、私信じゃなくて職場における立場上仕方なく出してるから仕事の一環なのか。