広場の中心でアイコンが呟く


(2013.10.08追記)本記事で紹介したアプリは、現在公開されていません。


TweetAgora
Agoraというのは、ギリシャ語で市場とか広場とかそういう意味の言葉だそうで、特に古代ギリシャにおいて政治や経済の場となった広場を指す事が多いようです。


まぁそんなことはどうでもよくて、さっくりアプリ紹介など。まぁ名前で分かる通りのTwitterクライアントです。

最初に、大事な事

このアプリには色々と面白い独自機能があるのですが、一つ大きな欠陥(と僕は思っている)があります。これが許容できない人に取っては以下の紹介を読んだ時間すら無駄に感じられるかもしれないので先に説明しておきます。


このアプリは、公式RTの扱いが非常に悪いです。


ていうか公式RTをする方法が見つけられませんでした。誰か分かったら教えて下さい。ちなみにTL上の表示は公式も当然されるのですが、これがまた非公式の無言RTと見分けがつきません("RT @〜"が公式の表示にも付け足されている)。

というわけで、その辺が許せない人は現状では使えないアプリだと思います。ただ、サブの一つとして使い分けてみる程度には面白いアプリになるかも知れません。

追記:12/17
[twitter:@kuracyan]さんから情報いただきました。iPhoneの設定画面の方からTweetAgoraの設定の中で、公式RTを使うかどうかを選べます。(Natural Retweet
但し、ONにすると非公式RTが出来なくなります。やっぱり微妙。

アイコンがとにかく大きい!

まぁ、まずはタイムライン見て下さい。

最初に気付く特徴。見ての通りアイコンがとにかくでかい。細かい細工をしたアイコンも結構はっきり見られます。Retinaで見てみたいなぁ、これ。


まぁでかい分、一画面に収まるツイートの数が限られてしまいますが。


ついでにプロフィール画面なんかも見やすい。



ちなみにTL上からのリプライは対象ツイートをタップして青く選択状態になったところで、そのまま左にスワイプ(複数会話ならこのあとでReply Allにするか選べる)。右にスワイプすると非公式RTです。慣れたら結構すばやくやれるかも。

追記:12/17
こちらの動作についても、iPhoneの設定画面の方からTweetAgoraの設定の中で変更できますね。左右スワイプに当てられるアクションを変更できます。まぁ積極的に変える理由は無い気がしますが。

TLから抽出!TLをフィルタリング!

タイムラインの上に他のアプリでは見慣れない位置にアイコンがある事にすぐ気付いた方もいると思います。

一番左が普通のTLで、それ以外がTLから特定条件でツイートを抽出表示するアイコンです。
左2番目から順にWebのリンクを含むツイート、写真貼付ツイート、RTツイートを抽出表示します。
写真貼付はどこまで正確か分かりませんがTwitpicやPlixi、yfrog、Instagramなど、最近の主なTwitter連携サービスは認識できているようです。RTは「RT」を含むツイートは確認できましたが、それ以外のパターンは微妙です(公式RTは見た目上無言RT風になるので、ここに含まれます)。


数が合ってない?
そう、一番右だけは特殊です。「Cadmus」という独自の外部連携サービスを利用する抽出でO-Auth認証が必要なのですが、はっきりいって何を基準にしているのかよくわかりません。TL多過ぎて読むの大変だろ?いい感じに全体の流れが掴めるように選んでやるぜ、みたいな説明があるのですが、botの無意味なツイートとか拾われてたりします。まぁ日本語対応できてないという事なのでしょうけど、残念。


また、これらのアイコンの上、ツイートボタンの横に漏斗の形のアイコンがあります。まさしくこちらも抽出、フィルタリングなのですが、こちらはTLそのものをカスタマイズする設定画面が表示されます。


特定キーワードや特定アカウント、あるいはmentionツイートを全てTLから消すなんて事も出来るようです。キーワードでハッシュタグを外すなんて事も出来ますね。


また、有料アドオンを購入すると一部特定サービスの連携ツイート(foursquareとか)をミュートする事も出来るようです。


ツイートの詳細画面も機能が豊富

ツイートの詳細画面もとても見やすいです。全体的にこのアプリは「スクロールなしで表示できる情報量」を犠牲にして、そのかわり表示される範囲の見やすさに重点を置いているようです。UIとしては一長一短ですが、こちらを重視したアプリは案外少ないですね。

見ての通り、リンク、@アカウント、ハッシュタグは全て色分けされて、勿論それぞれタップできるようになっています。



Conversation(In-Reply-To)も簡単に開けます。しかもこのIn-Reply-To、表示元のツイートが会話の途中であってもそれ以降のリプライを拾ってきてくれるし、更に枝分かれした会話も全て拾ってきます(Mac夜フクロウ等とおなじ)。まぁ枝分かれが激しいときは却って流れが分かりにくくなるのですが…。




そしてツイート詳細画面の下の方、Favやメールなど各種機能に加えて、Evernoteへの転送と、(リンクを含むツイートの場合のみ)InstapaperやReadItLater連携もちゃんと備わっています。Evernote連携はどうやらmyenアカウントへのDMとして飛ばす方式のようです。


リスト!そしてAgora?

画面下のタブバー、左から二つ目の「Agoras」というアイコンをタップすると、自分のリストの選択画面が表示されて、リストを選んで表示できます。
TweetListもそうですが、Listを下のタブバーから見に行けるのは助かりますね。


さらに、左下の折れ線アイコンをタップするとそのリスト内だけのトレンドワードを表示する事も出来ます。

明らかに自己主張の激しい人たちが混ざってるな。



で、問題は画面上部のボタンでListと切り替えられる「Agoras」。アプリの名前からしてもこの機能がある意味目玉なのでしょう。これは、リスト、アカウント、キーワードを組み合わせてこのアプリだけの独自拡張リストを作れる機能です。

リストをいちいち編集し直さなくても、統合したり自分を含まないConversationListのような自動生成リストに自分を入れてみたりといった使い方が出来そうです。
キーワードに「+」などを使ってひとつのキーワードとしておくとAND検索も出来る(別々に登録したキーワードはOR検索)ので、こういうストーカーまがいのAgoraを作ることも。


さらにユーザ同士で生成したAgoraをシェアする事も出来るようです。試してないけど。


質問する?

他にも、細かいところにひと味違う機能があったりします。
例えばプロフィール画面の各種操作の中に、「Questions Asked」というのがあります。それを開くと、そのユーザが「?」をつけてツイートした内容(つまり、疑問に思ってる事)だけを抽出してくれます。
これがユーザ自身にとって便利なのかどうかは悩むところですが。



それと、人によってはこんな結果になっちゃう事もあります。


まぁ、「?」は含まれてますからね…。

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更新: 2010/12/14

(2013.10.08追記)TweetAgoraは現在公開されていません。