12 WIRES on SALE!

12WIRES(初回限定生産盤)(DVD付)

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4つの"segment"によって分けられた5つの楽章。それはまるでこのアルバムで一つの交響楽であるかのよう。

…だとかそういう論評は音楽雑誌にお任せするとして。まず一回り聴いて感じたのは単純に"面白い"ってこと。前作がとにかくメジャー一発目という"気合"、敢えて言い方を換えれば"気負い"ともいえる硬質な音だったのに比べると、凄く本来の遊び心というか、JETZEらしさを感じる仕上がりになっている気がする。あれはあれで文句無く好きなんだけど、やっぱりこれもJETZEだ。ロックの背景に流れるチープな8bitが実にイイ。
Discoveriesがあれだけの完成度だったのにちゃんとレベルが上がってる。前作がエレクトロに特化して先鋭化していたので"次は違うJETZEも見せて欲しい"とかそんな感じのことを書いたような気がするんだけど、まぁそのあたりは見事。しかもJETZEらしいのに今までのJETZEには存在しない音でもある。"百年の花"なんかはもう奇跡的なレベルの名曲だよ。やはり彼は天才だ。発言は中二なのに。

でまぁ、最後まで聴くと"CONTINUE?"*1と聞かれるので当然Bダッシュでリピート。無限ループなので当分これ以外聴かないよ。

*1:にしてもこの曲はライブでやるのかな?…とか彼に聞くと、きっと"JETZEにライブでやることを前提にしない曲はない"って言われそうだ。