信頼性が問題

コンセプトとしては悪い方向性ではないだろう。これでPC側の負担が軽減するのなら。
 とはいえ現実問題としてFWやルータを介在するネットワークにおけるセキュリティ同様、「突破されたときの備え」を考えるとPC上の対策も残さざるを得なくなり、プレスリリースにあるような「PCのパフォーマンスに影響を与えないよ」というメリットが実質的に享受できるかは疑問も残る。更に誤検知によりデータが捨てられる場合、その挙動をモニタする方法が無いとどこで不具合が起きているのかの把握が難しかったり、あるいは不具合が発生していることすら気づかないと言うことにもなりかねない。
 無論それでも手前でブロックされるウイルスが増えればPCの安全性は飛躍的に高まるわけで、注目に値するトピックだとは思う。
あとこの記事を読んで誰もが懸念するのがFPGA自体がウイルスに感染する(パターン定義が壊される)可能性は無いのか?ということだが。
 流石に暗号化と認証を必要とする仕組みになるだろうからまるっきり嘘のデータに書き換えられるということは内容に思う(のだけど推測の域を出ない)。ただ、意味のあるデータでなく出鱈目な情報で上書きして無力化する、ということは出来てしまいそうだなぁ。過信できるものではないが、過信できてしまいそうなところが落とし穴にならなければ良いが。