検索結果を踏むのは自分

検索エンジンは危険なリンクでいっぱい――McAfeeが調査報告

まぁ、当たり前と言えば当たり前の話で。
 今でもGoogle八分のような限定的なケースはあるとはいえ、検索エンジンは最大限恣意的なフィルタリングを行わないことがむしろ信頼性といえるような。SafeSearch*1のような手段も一応は用意するにしても、本質的には判断はユーザ側で行われるべきだろう。安易に信用しすぎるべきではない、というのは検索エンジンの問題ではなくて、ユーザのリテラシの問題だ。

当然、SEO的手法の中でも悪意を持って利用されがちなパターンを如何に排除するかと言うのは、運用側が技術的手法を持って改善すべきことではある。また、悪意あるサイトであることがユーザの報告などにより明らかである場合のフィルタリングは当然すべきことだ。だけど「安全でない」サイトという判定を行う公平な評価基準の策定とか、フィルタリングの適正な運用とかは、現実的には検索エンジンが責任を負い続けるべき問題ではないだろう。サマリやキャッシュ、サムネイルなどの提示によって判断材料を与えるという手法が現時点での(目に見える部分での)解とも言えるかな。結局検索結果に求めるものは人それぞれ違うのだから。

これをいずれ解消されるべきジレンマと考えるか、検索エンジンとはこういうものだと考えるかはそれぞれ違うのかもしれないけれど。

*1:この機能がデフォルトでOnであることは構わないけど、そのことを明示して解除するオプションを示さないとフェアとはいえないな。Googleも。