さがしもの

無駄なものが好きだ。
 無論何でもいいというわけではない。役に立たせるつもりで色々くっつけたけど殆ど役に立たない機能、みたいなものは駄目だ*1。始めから無駄なものがいい。

例えばピタゴラ装置
通常スイッチというのは何かの動力などをON/OFFしたり切り替えたりするための部品であり、その用途にのみ使いやすいデザインであればいいわけだ。
 しかし、ピタゴラ装置に関してはその最終的な目的はよりも、無意味に難関の多いその過程が素晴らしい。あれが実際に何かの装置を動かすために必要なスイッチだとしたらどうだろう。逆ユニバーサルデザイン。例えばトイレの明かりをつけるために必ずああいったスイッチを動作させないといけないとしたら。何度かに一回は失敗するのだ(もしかしたら何度かに一回成功するのかもしれない)。外れて転がったボールとか、曲がってしまったドミノとかをもう一度直してチャレンジしないといけない。夜中に。
 何かそんなの作りませんか佐藤雅彦さん。

それはそれでちょっと素敵だなとか頭をよぎったりもするが、やはりもう少し意味の無い存在のほうがいい。スペースワープスカリーノもインテリアとして魅力的だが、結果として何かが動作するのがやはりいい。
 「この程度のものにこんな無駄な機構いらないじゃん!」という突っ込み待ち状態の奴だ。*2

なんかいいもの、ないですかね?

*1:ゴテゴテしてるだけの多機能腕時計とかね。それなりにサイバーでトリッキーならそれはそれで味だけど

*2:そういう意味において、スペースワープなどは最初から「インテリアホビー」であって、存在意義に対してその機構が無駄ではないので破壊力に欠ける。いや、好きだし欲しいけど