外側から見たFacebook

Facebook
現在、世界最大のユーザ数を誇るSNS。僕にとっては興味はあれど、まだ足を踏み入れたことの無い場所でもあります。
そして僕だけではなく、多くの日本人にとってはまだ馴染みの薄いサイトでもあると思います。



先日、この様なツイートをしたところ、多くの方が反応して下さいました。

blogエントリのための調査とか、そういう前提でお話を聞いたわけでは無いので(そしてどこまでを話を聞いた人に含めるのかとても曖昧なので)皆様のアカウントをここで挙げることは控えたいと思いますが、色々とお話を聞けて凄く面白かったのでちょっとまとめた上で、僕の視点のお話をしたいと思います。お話しを聞かせて頂いた皆さん、ありがとうございました。


いろいろ伺った結果として、かなり大雑把なまとめではありますが、概ね日本におけるFacebook事情は以下のような現状かと推察されます。

  • 本名で登録している人は6〜8割程度
  • フレンドはTwitterと比べて厳選する人が多い。特に本人が実名登録の場合(実際に会った人のみ、とか)
  • 本名登録のメリットは学生時代の友人などを互いに見つけやすいこと。
  • 登録はしてみたもののいまいち稼働させていない人も多い

たくさんと言ってもアンケートでもなく数名の方の実情を伺っただけですので、かなり偏りはあると思います。僕のフォロワーさんでiPhoneユーザ層という偏りがすでに存在してますし、コミュニティによってはまた変わってくるのでしょう。全然違うぞ!というお話は是非聞かせていただきたいので、コメントでもTwitterでもご意見下さい。



実名登録率は皆さんのフレンドの割合をうかがった上での大まかな数字ですが、想像していたより少ないような気がしました。

そう、実名登録率が思ったより少ない
言い換えれば、僕はもっと多くの人が本名で当たり前のように登録してると思っていたということ。何故なのかはすぐに思い当たります。僕がこれまでにチェックしたFacebook紹介記事の殆どが、「実名登録が当たり前!」「実名でやろうぜ!」と謳っているから。


日本人のネットユーザの多くが匿名に慣れすぎて、実名を晒すことは何も得しない(どころか酷い目に遭う)と感じてる人が少なくないのは事実だと思います。日本のネットコミュニティの形成過程に2chなどの巨大匿名掲示板が存在し続けたことも無関係ではないでしょう。
とはいえ上の状況で見えたように、匿名でやっている人もそれなりにいるわけで、本当にやりたい人にとっては(どちらを選択するにせよ)そこまで障壁にはなっていないってことですよね。女性ユーザは比較的匿名でやっている人が多いようだ、という話もありました。少なくとも、かつてのmixiなどのような招待システムよりは自分の意志ひとつですから、障壁は低いとも云えます。



より興味を惹いたのは、登録はしてるけど(自分の活動の中での)稼働率は低い、というお話。もう少し聞いてみると主にTwitterとの使い分けが曖昧であると云うこと。まわりでSNSで繋がる友人知人はやっぱりmixiだから、という話も。登録した人でさえそう感じているサービスを外から見たらどうか。

結局話はすごく単純なところに立ち返って、「使い道の見えないサービスを無理にやる人は多くない」って話ですよね、これ。


このあたりは紹介記事を書く側にも問題があるのではないかと思っています。海外では流行ってるとか、煽るだけ煽ってもFacebookには他にないこんな楽しみ方があるんだ!」っていうのが見えてこないのです。記事を読んだ人を呼び込むことには成功しても、その周囲の冷静な人たちを巻き込むだけの説得力が無いので、呼び込まれた人は立ち往生(というのはいささか極端な表現ですが)してしまうのかも知れません。


この状況、実は僕がTwitterに登録した頃(2007年12月頃)によく似ています。誘ってみても「呟くだけのコミュニティに何の意味があるの?」というのが当時は当たり前の感覚だったと思います。それが何故、いつのまにここまで浸透したのか?実のところ僕にはまだ良くわかってません。企業が参入して情報を発するようになったこともあるでしょうし、有名人と直接話せるかもしれない、という状況が生まれたのもあるでしょう。
ただ、ある閾値を超えたところで、一気にスケールメリットが生じたのだとは思います。集合知、そしてコミュニティは人が多く集えば集うほど価値が生まれます。自分の欲する物がそこに混ざっている確率が高くなるからです。「日本の」Facebookはまだその域には達していないのでしょう。


では、TwitterがそうであったようにFacebookも機が熟せば一気に流行するのか?
僕にはそれも分かりません。ただ、Twitterにとって、日本に対抗しうる類似の大型サービスが存在しなかったのに対し、Facebookにはmixiという壁があります。mixiFacebookより優れていると言う意味ではありません。mixiGREEでもいいけど)から乗り換える、または併用するメリットを見いだせなければ、わざわざFacebookには移っていかないと言うことです。招待制でなくなったことなどを理由に見切りを付けた人も少なくはないですが、それでも敢えてFacebookをはじめる動機を見つけられる人がどれだけいるか。
海外のユーザと積極的に繋がっていきたい、と言う人は残念ながらまだ多くはないでしょう。いや、そうしたいと思ってはいても言語の壁は(実際以上に心理面で)大きいのだと思います。


さて、ここまでまとめた上で。
僕はまだ登録していません。僕もまだはじめるだけの動機が見つけられないからです。新しい世界へのインタフェースとしてのFacebook(および、Facebookのインタフェース)には興味がありますので、それが動機になるかも知れませんが、今夜のところはまだのようです。
突き動かしてくれる何かがあれば、明日にも登録するのかも知れません。




さぁ、何か無いですか?

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カテゴリ: ソーシャルネットワーキング
販売元: Facebook, Inc.(サイズ: 43.4 MB)