まだゼロですらない

しつこいようだが、ダビング10なんて実現しても消費者側としては何も得なんかしてないのだよ。せいぜいが媒体不良やらアクシデントで焼き込みに失敗した元ネタが9回までは消えずに済む、程度のメリットしかない。メリットと言ってもこれはマイナスがややゼロに近づくだけのことだ。
これで何かを与えたようなつもりになって見返りに補償金という名の多重課金で必要以上に懐を暖めようという輩がいる。これも何度も言うが、補償金ってのは、泥棒の被害にあう前提で、泥棒じゃない皆さんも事前に被害額を折半して返してくださいという、とんでもない理屈のシステムだ。その上、本当の泥棒はその補償金すら払わずに済む、あるいは最低限度で済む手段を用いている可能性が高い。真っ当な利用者が一番割を食う仕組みだ。
とはいえ権利者に正しい報酬が与えられるべきというのは全く同感で、ある程度は(現実に即した対応として)この理不尽なシステムにも(渋々ながら)妥協出来る面はあると思っている。だからって、際限なく要求を上乗せするんじゃねぇよ。そんなことだから1から10まで否定したくなるんだよ。