リソースの使いかた

字幕.inの人ですね。

政府がn億円出してソフトを作ったとして、このサイトより何が優れてるんだろう。たぶん凄い設備のIDCにハウジングして、大容量のストレージと高速なサーバで膨大なデータを処理するくらいかな。大半がゴミだろうけど。

情報精度を高めるために敢えて"人の善意"(あるいは好奇心やら色々)を収集リソースとして利用するというのが即座にイメージできる辺りが実に秀逸だと思うし、何よりも実行に移した作者には賞賛を送りたい。一方でこの一件で改めて露呈したのはこの国のトップのリテラシの無さ。普通にインターネットの仕組みやらコミュニティのあり方を知っていればn億円なんて話は出てくるはずも無く、彼ほどの発想力が無くとも馬鹿げた与太であるのは分かる。大方どこぞのコンサルの見積りを鵜呑みにしたんだろうけど。さもなきゃ日本版エシェロンでも作りたいのかね。金も時間も人も貴重な資源ですよ。

インターネットの"速度"は、如何なる意味においてもエライヒトたちの何も決まらない会議室の雑談を頭越しに飛び越えてしまう。情報も技術もサービスも、そして脅威もだ。