システムの生命線

この手のニュースは聞く度に嫌な汗がw
二重化システムの弱点だよなぁ。ハード故障や不可抗力の災害に対してはそれなりに堅牢に機能するシステムでも、特定の条件化で発生するソフト障害の場合、その条件が成立し続ける限りにおいては切り替えても同じ障害に嵌るだけだ。
といっても、異なるソフトではスタンバイしても、いざ切り替わったときに全く同じ処理を引き継げるという保証がない。導入してすぐ発覚するような障害なら、主系と従系のアップデートにある程度のインターバルを置くことで見つけられる可能性はあるけど、理由があってアップデートする以上、いつまでも一方を古いままにもしておけないわな。ましてや主従の同期を取る処理に関連したアップデートだったりすると、同時にパッチを当てる必要が生じてしまうし。
この種のシステムの場合、システムそのものの多重化だけじゃなくて、最悪の状況を考慮したもう一つのバックアップシステムまで考えるべきなんだろうなぁ。出来れば別メーカのシステムで、最低限稼動しなければならない機能だけは引き継いで運用可能なフォールバックシステムとか。無論費用対効果とかの問題はあるけど、この年度末の決算日、一歩間違えたら中小の不渡り倒産連鎖の可能性だってあったわけだし。