概観

うーん。
もうちょい否定的なコメントが出ると思ったのだけど*1「現在、今後の事業方針について検討しているのは事実だが、具体的には何も決まっていない」ってのはもう、その方向で決定してると言ったようなものですね。てか、それを見越したリークであったと。

年初のワーナーショック以降、完全に勝ち目の消えた一人チキンレースを長期戦に持ち込まずに撤退戦を始めたのは市場では好感されたようで。ってか、フラッシュメモリ工場新設報道と同時ってのはさすがに百戦錬磨。逃げ足の良さは相変わらず。あとは買ってしまった消費者のフォローが重要ですね。SONYだって最近までベータの民生機を出してたわけだし。まぁRDシリーズはファンも多いので、Blu-ray出せばすぐに客はつくんじゃないかな。うちもRDだし。

何が敗因だろう。って勿論数え切れない理由があると思うのだけど、少なくとも名前は良くなかったかな。「HD DVD」「Blu-ray」。どっちが次世代っぽいって言ったらねぇ。DVDって言葉が残ってるのもそうだけど"HD"もハードディスクっぽい印象で、何も新鮮味がないよね。ってのはどっかで見た意見だけど同感。とかまぁ、そういう消費者の心理以前のとこ*2で現実の勝負は決まっていたと思うんだけど。

それにしてもPS3はゲーム機としては後塵を拝していても次世代フォーマット戦争では確実に牽引役として役目を果たしたわけだ。こうしてみると久夛良木氏の言っていた「ゲーム機じゃない」ってのもあながち適当ではなかったんだなぁ。そうかそうか、「次世代DVD戦略機」だったわけだ始めから。初めて格好良く見えたぜ久夛良木さん。平井さんが訂正してなきゃもっと格好良かったのに。

*1:その上で2ヶ月ぐらいあとにやっぱり撤退みたいな流れかと。

*2:消費者の大半はそこまで短絡的じゃなくて、それなりに理由があって選択したか、さもなくば買い控えていたわけで。