郷愁は電波に乗って

スラド辺りでこの手の話題が出ると必ず在りし良き日の思い出に浸るノスタルジックな書き込みが溢れていて微笑ましい。良いとか悪いとかそういうことではなくて、それはこの街がその独特な歴史的変遷を絶えず続けてきた証左であり、その時代毎に少しずつ異なる文化的治外法権のような特異な地位を保ち続けてきたが故の評価だ。
僕自身も街がまだジャンク屋とロケットばかりだった時代から知ってはいるけれど、その頃を格別な想いで振り返るということはない*1し、かといって今の方が昔より自分にあっているという感じもしない。尤も中学生くらいの頃は"あの"アキハバラに来ているんだ、というだけで特別な感傷がないでもなかったが。結局僕にとっては特別な街ではあっても、ホームグラウンドであったことはないんだろう。

しかし、それでもPC-6601が歌うタイニーゼビウスを聴くと本気で涙が出そうになるのはまぁ、僕もおっさんあの時代の人間でもあるということなのかな*2

*1:僕自身があまり半田鏝片手に遊ぶ方向に目覚めなかったせいもあるだろうが。

*2:といっても最初に自宅で使ったのは88mk2SRなんだからねっ!