自覚が足りない

政府は何を考えているのか。

竹中総務相が「セキュリティ対策のお願い」、動画をISP各社のサイトで配信

セキュリティに力を入れるのは悪いことではない。というか、是非本腰を入れて取り組んでもらいたい。

さらに、JAIPA会員のISP各社が自社サイトに「情報セキュリティ対策のお願い」を掲載するとともに、そのページへのリンクを記載したメールをそれぞれの加入者に送信。

だけどこんなことを始めたら、フィッシングやスパムの誘導と見分けがつかなくなっていくじゃないか。専門的でないユーザに対して、危険なメールについて啓蒙する第一歩として「例え銀行や公的機関などを名乗っていても、メールに記載されたアドレスに不用意にアクセスしない」「セキュリティについての警告メール(ここにアクセスしてパスワード変更を!対策ソフトDLを!)なども安易に信じない」という対策を教えることはそれなりに有効なわけだが、それは「銀行や公的機関がその手のメールを送ることは通常無い」という前提があってこそ機能するわけで。
「何か政府がセキュリティに関するメールをばら撒いているらしい」「そこにはセキュリティについてのサイトにアクセスするURLが書かれているらしい」ということがニュースになってしまった時点で、新たな危険を作り出してしまった可能性があるわけだが。
 例え署名・証明書などで本物証明をしたところで、「本物証明の無いメールに警戒する」ことを啓蒙するのは難しいんだぞ。

まぁ、端から相手にもされずスパムと一緒に削除される可能性のほうが高いので、是非今回限りにしてください。