好奇心の入り口へようこそ

今回はちょっと毛色の違うエントリです。


僕の地元は川崎です。特に川崎駅周辺は庭的なアレです。
そんな川崎駅周辺に新しい面白スポットが出来ました、というか移転してきました。その名も東芝未来科学館

東芝未来科学館:トップ


もともと市内の東芝工場の敷地内にあった東芝科学館が、ラゾーナ川崎プラザに隣接する東芝スマートコミュニティセンターに移転リニューアルという形で1月31日にオープンしたものです。以前は川崎駅からバスに乗らなければ行けなかったのですが、ここは実質駅直結。駅からラゾーナ川崎の中を通り、そのまま東芝のビルに繋がる通路を通って辿り着くことが出来ます。残念ながら規模的には移転前より小さくなってしまったのですが。
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まぁとにかくそんなものが身近に出来たので、2歳児をつれて行ってみました。無料だし。無料だし!


科学の入り口


個人的にはサイエンスゾーンの超電導実演が面白かったです。
その場で液体窒素-196℃まで冷やした金属の入った箱を、円形の磁石レールの上で浮上させてリニアモーターカーのように走行させるのですが、これがとてもわかりやすい。磁気浮上だけなら大学の実験でもやったことがあるのですが、レールがあるだけでだいぶワクワク感が違います。ピン止め効果とかもわかりやすく実演してくれて、大人も十分楽しめます。まぁ2歳児にはちょっと早いですが。
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途中からですが、実演の様子です。




他にも静電気の部屋では、真ん中のロボットみたいなのに触れていると髪の毛がぶわーっと立ち上がったりして面白いです。これは2歳児も親と手をつないで体験できるのでちょっと楽しかったみたい。
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展示ではヒッグス粒子など、最近の科学的な話題にも触れています。
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2歳児には難しいので今回は断念しましたが、真ん中のステージでは一日数回(平日2回、土日3回)、サイエンスショーをやっています。この日は超低温ということで、やっぱり液体窒素が活躍してたみたいです。
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大雪の日にもかかわらず結構人がいました。
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そしてこれらの実演とは別に、休日にはホールで工作などのイベントをやってたりします。この日は空気の力でくるくる回る紙工作。サイエンスショーもですが、1回30分のイベントなのでとても気軽に参加できます。
2歳児はですね…ハサミとかはまだ扱えないので工作自体はアレでしたが、作ったものを一緒に投げたり回したりして楽しんでいました。大丈夫、お父さんだけが楽しかったわけじゃないぞ大丈夫。
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未来の入り口


その他の展示も体験型のものが多くて楽しかったのでざっとご紹介。


大型モニターやタッチパネルなどのセンサー、東芝の技術が駆使された色々なゲーム。
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スマート家電をゲット!って本当に貰えたらいいのに…。というのはおいといて、通り一遍の企業広報的なショールームに終わらず、子供たちの興味を引くために色々考えているのは良いなぁ、と思います。これをやることでほんとうに勉強になるのか、ってことよりまず、楽しいと思ってもらいたいってのは分かる。


2歳児には「子供用」でも位置が高すぎました…。
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こちらも対象は120cm以上…。
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落ちてくる漢字に手をかざすとエフェクトが発生して街に変化が現れます。2歳児でもちょっと楽しい様子。
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まぁ東芝という私企業の運営ですから、アピールも勿論随所にあるわけです。


こちらは世界最高速「台北101」のエレベータについての展示。
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最新家電やら4Kシアターやら。
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なかなか面白かったのは「マチスキャナー」。入り口でタブレットを借りて、街を模した白いジオラマにあるマーカにかざすとARで3Dの建物が出てきたり、街の施設に関するクイズが出てきたりします。東芝の技術がどこでどのように活躍しているのか、というアピールでもあり、子供たちには単純に楽しめる遊びになっていて良い展示じゃないでしょうか。
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興味の入り口


ところでこの科学館のある「スマートコミュニティセンター」なる建物は、ビルの省エネや最適運用、あるいはそれを地域レベルで統合管理するような事業の研究開発拠点でもある(と僕は理解している)わけですが、所在地である川崎市と既にそうした「スマートコミュニティ事業」の協定を結んでいたりします。川崎駅周辺の商業ビル群や市役所などを一元管理して「地域全体でのエネルギー合理化」を実現する取り組みや、施設の利用状況のビッグデータ化や防災など総合的な地域の利便性向上を目指す実証実験を始めている…はずです。まぁこの地域はもともと東芝が非常に強いわけです。細かい話はやめておきますが。


で、何を考えたのかその協業が世間的に可視化された第一弾がまさかの東芝提供Webアニメ「Double Circle」

Double Circle(ダブルサークル) | TOSHIBA
東芝川崎市を舞台にスマートコミュニティをテーマに描くオリジナルWEBアニメ「Double Circle」。川崎市で暮らす人々がヒーローとなり、「エネルギー」「環境」「ICTを活用した地域経済の活性化 ...


なんかイケメンの川崎市役所員とかナイスバディな東芝社員とかが活躍するヒーローアニメでして、それの企画展も今やってたりします。なんだこれ。本気な感じは嫌いじゃないけど。
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溝の口方面にはヒーローがいるけど、この辺にはいなかったのでぜひ頑張って街を守って欲しいです。



アザラシだったはずのタマちゃんがいつのまにか幼女に…。
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まぁ興味を持ってもらうための入り口として、こういうのだってアリですよね。



他にもヘルスケアから環境、エネルギーなど今後の日本を担う最先端の技術の一端がコンパクトに展示されています。
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ワンフロアですし単一企業ですし、ボリューム的には九段下の科学技術館(あそこは本当に凄いよ)などと比べたらどうしたって物足りないです。でもこういう施設が近所にあるっていうのはとても嬉しいことで、科学に関する関心や科学的な視点を育む「入口」として身近で気軽な良い遊び場だと思うので、またもう少し子供が大きくなったら一緒に訪れようと思います。さすがに2歳児には早すぎましたけどね。


無料だし、大人だってラゾーナの買い物のついでとかに寄ってみるのもありだと思いますよ。



あ、念のため断っておきますが僕は東芝社員とか関係会社社員とかではないですよ。どちらかというとむしろ(以下自主規制)