物欲のための小遣い管理

私事で恐縮ですが、先日とうとう念願のiMacを購入し、無事我が書斎という名のリビングの隅に無事設置されました。
開封の儀とかそういうのは他の方にお任せいたします。適当なリボルテックダンボーも手元にありませんので…。
P1090024




で、なんだかFusionDriveにしてみたり27インチに変更してみたり気がつけば当初の予算を大幅にオーバーした挙句、購入時期も予定より早めにしてしまいまして、結果として若干ではありますが家庭内借金をする事態に直面しております。


そんなわけでこれから暫く節制と清貧の日々をおくらねばならないのですが、お恥ずかしいことにどうにも昔から金銭にまつわる計算や管理は苦手です。家計はすべて相方に任せているから良いとしても、問題は自分自身のお小遣い。手元にあるお金は何と無く使ってしまってあとで困るタイプ。まぁ家庭内なので無利子だし、少なくともコンクリに詰められて海に捨てられるようなことは多分ないのですが、それに甘えてだらだら借金が残ってるのも気持ち悪いですし、何よりその状態が続くと気持ちよく次の物欲が満たせない

なので、この機にiPhoneで自分のお小遣いの状況を管理をして、無駄を減らした効率的な返済と充実した物欲ライフを目指すことにしました。


使うアプリは以前から気になっていたMoneyTron。まだ使い始めて20日そこそこですが、なかなか自分に合ってて続きそうな気がするので僕の使用例としてご紹介を。

※価格は情報取得時点のものです。ご購入前にその時点の価格を確認願います。

MoneyTron - おこづかい帳 1.4.2 (¥200) App
カテゴリ: ファイナンス
販売元: webtron Inc.(サイズ: 5.4 MB)

支出と収入のカテゴリを決める


最初に支出と収入のカテゴリをある程度設定しておきます。後からいくらでも変更出来るので最初は適当でかまいません。デフォルトからまず関係なさそうなのを除外して選択肢を減らす。そのままにしておいてもいいのですが、多すぎると使用するときにちょっと邪魔臭いので、自分に関係なさそうなカテゴリはOFFにしておきます。

例えばお酒は僕は家では飲まないので「飲酒」はオフにしました。外で飲むときは「食事」か「イベント」で。さらにお小遣いから出さない家庭関係の出費については除外できます(ただし立て替えることが多いものは残す。理由は後述)し、コスメなど自分が滅多に買わないものについては「雑費」ということにしてしまいます。あとは用途に合わせてカテゴリの名称をいくつか変更。「給料」を「お小遣い」にしたり。


収入は他に「臨時収入」と「清算」。支出ではおやつ、飲み物食事は分けてみました。ちょっとした出費ほど後で積み重なったときどのくらいになるか気になるので、ペットボトルドリンク買いましたとかそういうのは食費には紛れさせないようにしてみたということです。


あとはやってみて、思ったより使うカテゴリならONにしたり分割したりしていこうかなと。



自由に使えるお金を可視化する


家計ではなく自分のお小遣いの管理なので、可視化したいのは、確実に自由に使える「余力」。そして、自分の支出の何処に「無駄」があるのか。
今の時点で口座にあるお金はだいたいiMacの引き落としで消滅するので、割り切って2月末に貰ったお小遣いだけをスタートにします。あ、お小遣いを正直に公開するのはなんとなく恥ずかしいからスクリーンショットの数字は嘘ですよ。

正確に管理したくなったらあとで臨時収入として足せば良いので、ここではまず気楽に始める、てことを重視。



操作は簡単、記録をタップしてアイコンのとこをくるくる回してカテゴリを選んで真ん中でオーケー。で、金額を入力して保存で終わり。カテゴリ毎に収入か支出か事前に決まってるので、改めて足すか引くかを選ぶ必要がないのが快適。カテゴリ選択の使い心地も最高です。くるくるっと選べるのがいいんですよ。くるくるっとね。


プリペイドとクレジットカードの扱いは?


プリペイドカードだの回数券だのは、基本的に用途が限定されているので購入時点で全額を支出として記録します。iTunesカードとかね。割引で買っても実際の支出額だけ記録すればいいし、アプリやアドオン買うごとに記録するのは面倒だし忘れます。

逆に電子マネーは用途が広いので、チャージは記録しません。たまに出張などで移動費がかさむときは家の口座のクレジットカードでチャージ(会社から戻ってくる時は家の口座に入るからね)することもありますが、これは臨時収入扱い。で、実際に使った分だけその度に支出。チャージはまだお金がお財布に入ってる、という扱いですね。


クレジットカードでの買い物はどうしましょう。僕は基本一括払いなので、1〜2ヶ月くらい後でガツンと引き落とされます。これはもう潜在的には自由にならないお金(口座に残っていないといけないお金)だから、決済した時点で支出として記録するのです。




家との貸し借り(後清算)も記録する


清算ってのは、要するに立て替えた支出の戻りですね。だから逆に言えば帰ってくる前提で支払ったお金もその都度記録するってことです。
ちゃんとやるならどの支出に対する清算なのかも記録すべきなのかもしれませんが、数日前の項目探し出してアレコレやるのは面倒ですから、そこらへんは適当で。仕事で管理してる訳じゃないんだから、完璧な管理を目指すよりも自分が納得できる範囲で、手を抜けるところは抜いちゃいます。
それに我が家の場合、細かい端数は切り捨てていいや、となったり、逆に多めに貰ったりと、なぁなぁでキリのいい数字で清算することが殆どですから、こうした方が結果的には正確。

話は逸れますが、未清算の立て替え支出についてはレシートを撮影してDropboxの特定フォルダにいれておきます。相方もそこにアクセス出来るので、未清算をたまに確認して清算して貰ったらレシートのデータをそこから消してもらいます。ただの写真でもいいけど、Dropbox連携できるスキャナアプリで取り込んでます。

※価格は情報取得時点のものです。ご購入前にその時点の価格を確認願います。

JotNot Scanner 4.0.8 (¥100) App
カテゴリ: ビジネス
販売元: MobiTech 3000 LLC(サイズ: 12.5 MB)

無駄遣いを減らすための管理


さて、このアプリを使うことで、たとえ10円の出費であっても正直に記録をつけるという行動が意識に植え付けられます。記録するのはお金を使った時、または手にいれた時と決まってるので、トリガとしては結構強力です。
で、ここで意外な効用というか、ルーズな僕だからこそ感じたのは、「お金を出す時に記録することを思い出す」ことによって、「これは本当に必要な出費なのか?」という問いが自然に発生するようになったことです。
もちろん本当に必要なものを買う時には殆どそういう意識は働きません。でもちょっとした飲み物だとか、勢いで手にしてしまった本だとか、何となく惰性で買おうとした時にふっと、このアプリに金額を入力するイメージが頭に浮かぶのです。
これを買うことで、僅かでもお金は減る。当たり前のことですが、今までは「このくらいの金額ケチケチするな」と自分で封じこめていた感覚を、「記録するイメージ」が強く揺さぶるようになってきたのです。



やっぱりお金の無駄遣いを減らす一番効果的な方法は、記録することなんだと実感しました。親とかにも言われましたよ。


記録することで常に今自分が自由にできるお金、がいつでも見えるようになりました。一方で、どこに無駄があるのかとか、どういうことにお金を使っているのかはレポートで確認します。月別や日別、通算のレポートをドーナツグラフで確認することができます。このアプリではメイン用途の画面では常に中央のドーナツが重要な役割を果たしていて、見た目や視点の統一感も素晴らしいですね。

月別レポートを後からみた時にまた気づきがあるかもしれない、というのも楽しみです。
今のところ節約して出来た余力は返済に当てられるわけですが、それが終わればここに表示される数字がそのままレンズやカメラボディやガジェットの購入資金*1ですよ。いやぁ楽しみだ。それが無駄遣いなんじゃね?とかそういう野暮なことは言わないように。


目的も用途も人それぞれ


ちなみにこのアプリを選んだのは、1年くらい前に書かれた[twitter:@spring_mao]さんのこの記事が何となく記憶にあったので。

お小遣い帳アプリ MoneyTron 使用例 ~現金支出だけを管理してみよう~ - Gadget Girl
私のお金の使い方はカード払いがメイン。現金で使う金額はかなり少なくなりました。カードで使った金額は明細を振り返れば簡単にチェックできますが、現金は何に使ったのかを記録しておかないと、振り返ることができ ...

でも改めて読むと僕とはだいぶ使い方が違いますね。現金主義の僕とは真逆とはいかないまでも、考え方も結構違ってて面白いです。
家庭の事情も性格もみんな違う訳だし、目的も方法も人それぞれ。自分にあった使い方が見つかるならそれが一番良いですね。そういう意味では僕のように緩く気軽に、でも継続して管理したい人にはお勧めなアプリです。まずはこのアプリの購入金額から管理を始めてみませんか?


written by iHatenaSync

*1:厳密にはSuicaなどにチャージして未使用の分も含まれてるけど