写真に恋するアートワーク

複数の写真を素材にして、コマ割りのように配置する事で新しい一枚の写真をデザインする。そういうアプリがあります。


たとえばDiptic。このblogでも何度か触れました。

※価格は情報取得時点のものです。ご購入前にその時点の価格を確認願います。

Diptic 5.0(¥85)App
カテゴリ: 写真/ビデオ, ユーティリティ
販売元: Peak Systems(サイズ: 8.9 MB)

無数のアプリが存在するAppStoreでどれが本当に最初のアプリなのかは分かりませんが、おそらくDipticはそのはしりでしょう。正方形の大枠の中を2分割、3分割と切り取られたフレームを選択して、写真を配置していく。機能としてはシンプル。

このスクエアフレームInstagramと相性が良かった事もあって、僕はよく使わせてもらいました。



その後、この種類のアプリも徐々に増えてきましたね。写真のコーナーに丸みをつけられるPicFrame。
フレームデザインやフキダシなどアイテムを増やして、かつベースのフレーム形状を変形させる事が出来るPhotoShake。足りない部分は後続のアプリが補っていくという連鎖。ある意味正当な進化を続けてるジャンルといえるかも知れません。

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PicFrame 3(¥85)App
カテゴリ: 写真/ビデオ, エンターテインメント
販売元: ActiveDevelopment - David Boyes(サイズ: 6.3 MB)

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PhotoShake! (写真シェイク) 2.6.5(¥170)App
カテゴリ: 写真/ビデオ, ソーシャルネットワーキング
販売元: MotionOne.co.Ltd(サイズ: 16 MB)


さて、そんな分割フレームで写真を再構成するアプリ達の新たな進化系が今回の「Fuzel」です。

※価格は情報取得時点のものです。ご購入前にその時点の価格を確認願います。

Fuzel - Photos made awesome 1.0.1(¥170)App
カテゴリ: 写真/ビデオ, エンターテインメント
販売元: Not A Basement Studio - Hieu Tran(サイズ: 11 MB)

使いたくなるデザイン

まずなんといってもアプリのデザインが良い。



これがカバーデザイン。



 
めくると、最初のサンプルアートワークが表示されます。


1ページ1枚のフォトブックといった趣向で、画面を下に引き下げるようにスワイプすると、フォトブックが傾いて新しいアートワークを作成する「+」ボタンと設定ボタンが出てきます。


ちなみに初回はチュートリアルが表示されますよ。英語だけど。


自由自在のフレーム


で、勿論「+」をタップすると新しいアートワークの編集画面になるのです。


 
従来のアプリ同様にプリセットされたフレームの種類から選択できます。他にも外枠の太さ調整や色の変更フレーム外側のデザイン何かも変更出来ます。キャプションを入力出来るポラロイド風フレームとか良いですよね。


でも、このアプリの分割フレームの魅力はプリセットよりも、それ自体を自由自在にデザイン出来る事。左下の緑色のボタンでモードを切り替えます。
 
「Cut」モードで指で枠内をさっとスライスすると、そのままフレームが分割されます。ここでは縦にスライスしました。


 
続けて横にスライスして4分割にする事も出来るし、さっきの分割した線の位置で止める(3分割)こともできます。さすがに曲線とかフリーハンドまでは行きませんが、直線での分割はかなり自由自在。ちなみに1本指のスライスのかわりに、2本指でおおまかな始点と終点を押さえる方法でも同じ事が出来ます。



更に「Resize」をタップするとフレーム毎に角の位置を調整出来るようになります。もちろん他のフレームを選ぶ事も出来ます。


写真を扱う多彩なオプション


で、右下のフレームのアイコンをタップすると元のモードに戻れます。任意のフレームをタップすると写真の配置が出来ます。撮影かアルバム(カメラロールかFacebook)の選択。どっちがどっちのアイコンかは分かりますよね。


カメラロールも標準の表示でなく、このアプリの一貫したデザイン性が良いですね。フレーム毎に一枚一枚選ぶ事も出来るけど、複数選択する事も出来ます。とりあえずランダムに配置されるけど、あとから入れ替えも簡単。
 


で、写真を配置したあとのフレームをタップすると、そのフレームが拡大されてフレーム(写真)単位の編集が出来ます。

フレーム間の写真入れ替え、上下反転、左右反転、それに18種類のトイカメラエフェクト。位置の補正も拡大縮小、回転も全てこの画面で簡単に効率的に出来るのが本当に嬉しい。出来る編集作業の多さもさることながら、作業するフレームだけ拡大、ってのが従来のアプリになかなか無くてこういうところがUIの差になりますね。


 
キャプションを入れられるフレームの場合はキャプションを入れて完成。右上のDoneボタンで保存されます。SNSへのShareも勿論出来ます。


ちなみに、新しいアートワークはフォトブックの一番前のページに貼り付けられます。ということは、表紙を閉じるとこんな感じに。



次に立ち上げたときに自分の作ったアートワークが表紙になってるとか、実に心憎いですね。


楽しいアートワーク


写真を撮るのは楽しい。
思い描いたとおりの一枚が撮れたとき。逆に、思いも寄らないような一枚が撮れたとき。会心の一枚って本当に嬉しいものです。


でも、そういう一枚だけが価値のある写真って訳じゃないですよね。


デジタルカメラの時代になって気軽にシャッターを押せるようになって、そうしてシャッターを切った数だけどんどんと写真がメモリに刻まれていく。いまいちな写真でもたいした事無いモノの写真も気にせず沢山撮れる。そういう写真たちを集めて再構成して、またひとつの新しいアートワークに生まれ変わらせるっていうことが手軽に出来るのもまた、楽しいものです。

※価格は情報取得時点のものです。ご購入前にその時点の価格を確認願います。

Fuzel - Photos made awesome 1.0.1(¥170)App
カテゴリ: 写真/ビデオ, エンターテインメント
販売元: Not A Basement Studio - Hieu Tran(サイズ: 11 MB)